12/23。
父の誕生日。祖母の訃報。
前日朝までの引越し作業のせいで疲れていたぼくは、訃報を聞いてもう一度ねむり、昼過ぎに起き、珈琲を一杯飲んで、予定通り京都へ出かけた。
葬式には出ない。春に別れは済ませてあるし、なにより長崎の小さな島はぼくにとって遠すぎた。
春、遺影に、と思って撮った写真をプリントしようと考えたが、本物が失われる折、写真をプリントするなんて滑稽に思えてやめた。遺影というものは急作りな方がしっくりくる。
父からメール。祖母の死に顔の写真。ああ、これが写真なのだ。
ぼくは坦々と生きていこう、と思う。

